レールスライド工法

概要・特長

レールスライド工法

レールスライド工法ボックスカルバート等の横引き工法

通常敷設ができない場所(狭隘な場所・橋梁下横断)等でレッカー据付が不可能な場所において、基礎にレールを設置しその上に台車および函体を乗せ横移動させる「レールスライド工法」です。

概要・特長

  • 1.環境に配慮

    常時重機を使用せず、レール上の台車を利用して移動させるため、ほこりや騒音・振動などの心配はありません。
  • 2.安全な施工

    移動装置は基礎に埋め込んだ角鋼の上に、函体重量に適した台車を設置し横移動させるため、コンパクトで安全です。
  • 3.施工性を考慮

    レールと台車との摩擦抵抗が小さいので、小型のウインチで横移動が可能であり、曲線施工は最小半径10mまで可能になります。
  • 4.現場対応が可能

    使用する機械がコンパクトなため、現場条件の変化に対応できます。
  • 5.用途

    下水道・河川水路・防火水槽・貯留槽 等の函体で狭隘な場所・覆工桁下の道路横断・橋梁下の横断 等に対応できます。

施工条件

名称・寸法位置
a 製品外面より基礎
コンクリートの張出距離
200mm以上
b 製品外面より
矢板内面までの距離
600mm以上
h 製品天端より
切梁下面までの距離
200mm以上
B 矢板最小内幅 製品外幅+1,200mm以上
H 製品の最小内高~最大内高 特に制限なし
t 基礎コンクリートの厚さ 標準基礎寸法に順ずる
製品重量の制限 10t以下
最大施工縦断勾配 5%(ウインチの併用)

施工手順

1.基礎鋼材設置

床付け盤よりアンカーを取り、ガイドレールを設置する。

2.基礎コンクリート打設

ガイドレール設置天端より、20mm下がりを基礎コンクリート打設天端とする。

3.移動台車設置

台車の前後を連結し、作業開始位置のガイドレール上に設置する。

4.製品荷卸し

台車上に荷卸クレーンで、製品を設置する。

5.横引き移動

人力またはウインチの併用で所定位置まで移動する。

6.爪付ジャッキの使用

所定位置まで移動後、4台の爪付ジャッキで製品を持上げ、移動台車を取り除き、ジャッキの除荷をしていき、所定の位置に設置する。